Team

風土に根付いた
正直なワインづくり

栽培家の想い

世界中で様々なブドウが栽培され、そのぶどうから各ワイナリー独自のワインが醸造され流通していますが、同じ品種のぶどうでも栽培している地域や気候によって、またワイナリーでの醸造技術によって味の違ったワインとなります。

ワインは100%ぶどう果汁そのままが発酵したものなので、栽培したぶどうが重要となってきます。
同じぶどう品種でも栽培する地域によって特性があり、その特徴を活かせるぶどう作りをし、より良いワインになるよう我々栽培従事者は日々畑に行きぶどうの様子を確認し、我が子のように一つ一つ手を掛けています。

当社ワイナリーのすぐ脇には日川という清流が流れており、その側にあるぶどう畑は日川によって出来た畑です。2尺も掘れば川砂や丸みの帯びた石がよく出てきます。この台地と水、そして笹子おろしの風によってぶどうも成育されるのです。

ただし自然相手なのでその年の天候や病害虫によって大きく影響されます。天候だけは人間の力ではどうすることもできないことです。自然環境や天候により必ずしも栽培者が思ったぶどうに育ってくれるのではありません。

しかし毎日ぶどうを見れば様子がよく分かります。当たり前のことを毎日確認し、最良の方法でぶどうづくりを行うこと。
常に最新の情報を仕入れながらぶどうと向き合い、より良いワインが出来るよう、栽培チーム一同、精進して参ります。

醸造家

醸造家

袖山政一

山梨大学大学院 工学研究科発酵生産学専攻 修士課程修了 日本ブドウ・ワイン学会 名誉会員
葡萄酒技術研究会認定 エノログ(ワイン醸造技術管理士)

県内ワイナリーの工場長、研究所所長等歴任
40年以上の研究に基づく知識や技術、経験からその年のぶどうの個性をまっすぐに引き出すワインを造ります。

醸造家の想い

風土に根づいたぶどう畑では、その畑の作り手の努力を含め、風土の特徴いわゆるテロワールがぶどうに反映されるため、その畑毎に仕込むことが必要です。私たちにとって、毎年どんなぶどうが出来上がるのか、期待が膨らみます。そして、作り手の思いも込め発酵タンクの容量いっぱいまで、可能な限り畑毎に仕込むことに、挑戦したいと思います。

ワイナリーでも、夜になり静かになると、発酵しているタンクから、プツプツと湧きあがる炭酸ガスの音が聞こえてきます。声を掛けながらタンクに手を掛ければ、酵母にも造り手の思いが伝わるように感じられることがあります。酵母という生き物の力で、美味しいワインに仕上げるのが、この時期です。

発酵終了後、滓引きで酵母を取り除くことで、ワインが輝きはじめます。これが熟成工程です。そして熟成期間を経て、食事と共にワインが飲まれることで、お互いの美味しさが引き出されるものだと思っています。目指すのは、食事を美味しくさせるワインであり、果実の風味が長く口の中に残るワインです。

ワイン造りは、その醸造工程がシンプルだからこそ、風土や、天候、畑の作り手の努力などが感じられる飲物です。私たちのワインを飲んで頂ける方に、風土の特徴を感じてもらい、このテロワールが伝わるようなワイン造りがしたいと思います。